個人向けDNA検査サービス - 注意点と有用サイト

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つい数年前までは、「DNA検査」と言うと父子鑑定を思い浮かべる方がほとんどでしたが、最近では日本でもDeNAのMyCodeやGenesis HealthcareのGeneLife、高橋祥子社長で有名なGene Questなど、様々な個人向け遺伝子検査サービスが出てきており、その認識が変わってきているかと思います。

欧米では日本より一足先にこういったサービスが続々誕生しており、今や医療の領域に踏み込もうとしています。

今回はDNA検査サービスを購入する際に注意すべきこと、比較の際に有用なサイトをまとめました。

個人向けDNA検査サービスの基本的な流れ

今や誰でもオンライン経由かつ数週間で遺伝子検査を依頼することができる時代となっています。 基本的な流れとしてはどの企業も同じで、下記のようになっています。ほとんどのサービスでは、頬スワブまたは唾液サンプルをサンプルとして用います。サンプルのクオリティ担保のため、テストする前の30分~1時間の飲食・喫煙を非推奨としています。

  1. 顧客がいくつかの問診に応えてキットを注文
  2. 企業からサンプルを送付するためのキットを送付(キットには綿棒のようなスワブもしくは唾液を保存するための溶液等が含まれます)
  3. 受け取った顧客はキットを使用してサンプルを採取、返送
  4. 企業が顧客から返送された唾液サンプルを受け取り、遺伝子解析にかける
  5. 結果がWEB上でレポーティングされる

遺伝子検査は診断に使えるのか

重要なことなので触れておきます。

遺伝子検査サービスには、 病状を診断できる検査は含まれません

遺伝性疾患に罹患している場合、適切な検査についてアドバイスを提供できる医療専門家に連絡する必要があります。遺伝子検査サービスでは、あくまで病気の遺伝的素因をスクリーニングする検査が行われます。結果は、リスク管理に役立つことを目的としており、予防策を提案する程度にとどまります。

よって、遺伝子検査サービスの結果だけに基づいて症状や健康状態について判断を下してはいけません。今後、医療専門家を支援するための材料として有用となっていくことは考えられますが、少なくとも日本においては医的に有用な遺伝子検査サービスはまだ存在しないと考えた方が良いです。

DNA検査で分かること

家族鑑定

生物学的な関係性を証明または反証するために使用できます。

  • 父親
  • 出生前の父親
  • マタニティ
  • 兄弟
  • 双子
  • 祖父母
  • 叔母/叔父
  • いとこ

法的な理由や移民事件の解決のためにもこれらの検査が提供されています。
この場合はより厳密な検査が必要となることが多いです。

健康

遺伝的な体質検査から、健康改善のための提案をするようなサービス・予防を提案するようなサービスも存在します。

  • トレーニングプラン
  • ダイエットプラン
  • がんや2型糖尿病などの疾病発症リスク
  • 特定の薬への反応・副作用

祖先

祖先を追跡するためのDNA検査も非常に人気があり、多様なサービスが展開されています。多民族国家である欧米では、主にこの用途で人気が出ています。

  • DNAを構成する民族性
  • 数万年前にアフリカを去った後の祖先の移民ルート
  • 祖先を共有することで、家系図に追加できるかもしれない親戚
  • ネアンデルタール人またはデニソワ人(数万年前に人間と混ざり合った非人間種)であるDNAの割合

その他

上記の他にも、スキンケアの改善や、身体的・心理的特性、犬の家系図の作成、マッチングなど様々な活用が行われています。

DNA検査比較サイト

DNA Testing Choice

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dnatestingchoice.com

DNA検査の結果を得られるまでの期間や価格、ラボの拠点やレビュー(編集者によるレビュー、一般ユーザーによるレビュー)、各社のサービスでどのようなことが分かるのか(レポートの具体例含む)など、安心して遺伝子検査サービスを購入するための仕組みが備わっています。

また、DNA検査市場が今後数年間に直面する社会的、倫理的、法的問題についても議論する場が用意されています。

U-GENE

u-gene.jp

日本版DNA Testing Choiceみたいなサイトです。 福岡で色んなことに挑戦するニワカモノ集団、ニワカソフト株式会社さんが運営しているようです。

日本の遺伝子検査サービスに限って紹介されているようなので、是非海外の遺伝子検査サービスもバリエーションを増やしていただきたいですね。