以前、jupyter notebookでRのカーネルを使用する方法をご紹介した。
そこでは、R markdownのがイイヨ!みたいに終わらせた気がする。
しかし、Rmarkdownは確かにとっても便利な代物なのだが、毎回毎回全部のコードを実行しなければレポート出力までいかないのだ。 もっとjupyter notebook的に使いたい。部品ごとに実行して実装していきたい!
そんな要望に応えたのがこちら! R Notebook!
必要なもの
はじめかた
File -> New File -> R Notebookからテンプレートを開くことができます。
テンプレートは以下のようになってます。
Rチャンクの追加
Insert > R で、Rチャンクを追加することができます。
チャンクはRの他にもbash、D3、Python、Rcpp、SQL、Stanが使えます。
Jupyter notebookと同じ匂いがしますね。
Rチャンクの実行
Rmarkdownと同じです。Rチャンクは以下のように記述します。
Run -> Run Current Chunkでチャンクを実行することができます。
すると以下のようにチャンクの直下に実行結果が表示されます。
インライン表記の実行
Rmarkdown同様に記述するため、以下のようなインライン表記も可能です。
`r 2 + 2`
Run -> Run Selected Line(s)で実行結果を確認することができます。
以下のように実行結果が小さなウィンドウ内に表示されます。
ちなみにプロットの場合、RstudioのPlotsタブ内に出力されます。
Preview
notebook形式で見たいときには、Preview -> Preview Notebookを選択します。 R markdown同様に、KnitしてHTMLやPDF、Wordに変換することも可能です。
notebookが別ウィンドウで開きます。
ショートカットキー
上で紹介した実行にはショートカットキーが存在します。公式のCheat Sheetがあるので参照してください。
個人的によく使うのはこの辺です。積極的に使っていきましょう。
ショートカット | 実行内容 |
---|---|
Ctrl + Alt + W |
タブを削除(Chrome) |
Ctrl + Alt + I |
Rチャンクを追加 |
Ctrl + Shift + Enter |
Rチャンクの実行 |
Ctrl + Enter |
インライン表記の実行 |
Ctrl + Shift + K |
Documentを生成してPreview |
Ctrl + 数字 |
使うPaneを移動 |
.Rmdファイルの復元
nb.html形式は、右上のCode > Download Rmdから、Rmd形式のファイルがダウンロードできちゃいます。
つまり、Rmdとnb.htmlを対応させて管理しておくことなく、ある程度完成したレポートに関してはnb.htmlだけ取っておけば良いのです。
編集したいときにRmd形式を生成、編集して再度nb.html形式に変換といった流れをとれば良いのです。